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オーシャンズ13
オーシャンズ13オーシャンズ13

あの、『DEATH NOTE』のLまでもが、オーシャンズ一味を追っていたっていうのを初めて知ったw
こんな予告編があったとは。13の劇場公開と時期が重なっていたのかな。
あんまりファン層重なっているとは思えないんだけど、効果はあったんだろーか(笑)

とりあえず前に書いたように『魔界水滸伝』をハルキホラー文庫で1巻から10巻までは買い直してみたので、再読してます。まだ途中なので後でそっちの感想は書くことにして(って11巻以降を読み進めたらまた何も言う気がなくなってしまうかもしれんが)ずいぶん久しぶりに読み返したらやっぱりとても面白いんで、ここんところやっと少しだけ生活の中の狂気の『オーシャンズ』タイムが減った。(そのかわり『魔界』をぶっ続けで読んでしまって目が痛い)
宣言した通り、私は今回、雄介も多一郎もジョージ・クルーニーとアンディ・ガルシアの顔で想像して読んでいるので、頭の中の映像がどうにも無駄に濃くなってしまって、何か間違っているよーな気がするけど、まあいいや。
で、『オーシャンズ13』
この三作目は、前作でファンのブーイングと酷評が多かったせいで、ソダーバーグがへそを曲げて、あげくに逆ギレ的に開き直ってしまったんではないかと思うような、三作中で一番はっちゃけてて、馬鹿馬鹿しいノリなのです。
内輪受けで何が悪い、キャラ萌えで何が悪い、『オーシャンズ』に興味のない方や、意味がわからない人は即刻ご退場ください、部外者はゲラウェイ!ゲラウェイだよ!
そんな、まるで腐女子の作る同人パロサイトみたいな(笑)
でもかえってその開き直り感が良かったぞ。

ストーリーは、オーシャンズの一人、ラスベガスの老富豪ルーベンが、悪評高いホテルオーナーのウイリー・バンク(アル・パチーノ)に裏切られ、財産を横取りされたあげく瀕死の状態になることから始まる。
ルーベンのために再びラスベガスに集結し、バンクに復讐を誓うオーシャンズ。
新しいカジノホテルも竣工間近で、ホテルの格付け権威である五つダイヤ賞獲得に燃えるバンクを陥れるため、またもや途方もないオーシャンズ・コン・ゲームのはじまりはじまりー!

ってなわけで、「ラスベガスでしょ、ベガスで暴れさせりゃいいんでしょ!別にあんたらファンは、ヨーロッパの美しい映像とか音楽とか、必要ないのよね!」みたいな監督と脚本家のヤケクソ感で幕を開ける13なのですが……だって、時代劇と一緒だもん、やっぱり観客は、そっちのが「待ってました!」ってなっちゃうんだよなぁ。
今回は、前作と違って仲間の復讐というわかりやすい動機も用意してくれて、予告編も「オーシャンズ一人をはめたら、全員を敵に回すと思え!」という、実にわかりやすい子供むけ特撮ヒーローもの的煽りで、チンケな敵役にまたまた大物俳優を引っ張り出す無駄なキャスティングも健在で、OKOK!そうでなくちゃ。
あれ?たしか彼らって「おれたちは組織じゃない、一人ひとりがプロフェッショナルの専門家だ、オーシャンズと呼ばれるのは不本意だ」とか言ってなかったかな?とか、そんなことはもうどうでもいいのですね。

今回はいつもに増して、どうでもいいほど無駄に壮大な計画を立ててしまうダニー。まずはバンクのカジノで使う専用ダイスに細工するため、製造元のメキシコ工場にモロイ兄弟が潜入だ!とか、バンクのホテルにニセ地震を起こすため、英仏海峡にトンネルを掘った掘削機をレンタルしてきて、地下道掘っちゃえ!とか、新しいインチキゲームをバンクに売り込むためにゲーム展に出店だ!とか、もう、むちゃくちゃやがな。素敵ー。

で、まあ、途中でお約束ながら大ピンチが訪れます。
困ったオーシャンズが新しく味方に引き入れたのは……なんと!かつての宿敵、テリー・ベネディクトだった。
って、あのねー、もうこの映画、私てきにどこが一番笑えるポイントかって、テリーの終始一貫して崩れまくっている嬉しそうなバカ面ね。
そうか、そんなにもオーシャンズに入りたかったか、テリー。

で、まあウキウキ気分でオーシャンズの計画に協力するテリーですが、サクラとしてゲーム展でバンクと直接対決。これは『ゴッドファーザー』ファンにはたまらん1シーンなんだろうな。ドン・マイケルVSヴィンセント。
にわかアンディファンなヒスイはまあそんなにそういう感銘は受けないんですが、このシーンは好きだ。だってテリーが張りきっちゃってるから。
ダニーが「行けるか?」と準備をしているテリーに聞く。テリーは「私は生まれたときからイケてる」とか言っちゃう。呆れるダニー。このシーン好きです。ふはは。
とにかく全編、テリーは非常に楽しそうです。
またもや最後に騙されて「みんなメデタシさ、テリー」とダニーが爽やかに去っていったあとのシーンまで、実に満足げで嬉しそうなテリーなんですが……。
ええいこの、11の最後のエレベーターでの、あの壮絶な恨み顔を自分で思い出せよテリー(笑)

アンディ・ガルシアの過去の出演作は、ほぼ見つくしたところで考えたんだけども、アンディの外見的な美男子っぷりのピークは、『オーシャンズ11』だなあ。
若いころからのアンディファンにしてみたら、ベネディクトって昔のキュートさとか正義感っぷりが欠片もない役だし、11もすでにおっさんに見えるんかもしれないけど。
でも、11のころまではまだ、典型的な情熱系ラテンハンサム顔を保っている+中年になりかけの貫禄とストイックさ、が合わさって、実にいい美形具合だと思う。腐りかけが一番おいしい、じゃないけど(笑)美青年から落ちる寸前のギリギリ感が美しい。
昔『愛と死の間で』に出ていたアンディを初めて観たヒスイさんには、普通のハンサムとしてしか記憶に残らなかったアンディですが、11のベネディクトなアンディは超萌え美形だ。そういう新しいファンも獲得できる魅力がまだある。
なのですが、13のアンディはねえ、もうかなり中年太りして穏やかな丸顔のおっさんになっておりまして、おまけにさっき書いたよーに、ウハウハ喜んで大笑いしている顔が多いものだから、もう、ストイックさは全然ない。おっさんだ、ただの気のいいおっさんだ!
萌えフィルターを搭載してしまった私には、13のテリーも全然OK、どのシーンでもアンディさま素敵!と観ていられるのですが、まあ冷静に言ったら、11のテリーの外見が一番カッコイイな。もし14があるなら、アンディはその前にちょっとダイエットとかしたほうがいいと思う。いや私は何でもいいけど。

テリーに頼ろうよ、とアイデアを出したのは、ライナスなのですが、ダニーは意外とあっさり、「いい手かもなーどうする?」みたいなノリなのに対して、ラスティ非常にイヤそう。テリーが加わってからはもう、作戦にも投げやりで心の底からイヤそう。う、ううう。実に私の萌えポイントを突くやつらだ(笑)
どうでもいいんですが、ライナスって、実はベネディクトのことちょっと「カッコいいなー」と思って憧れてないですか?
いやライナスからしたら、ダニーもラスティも、とにかくああいう「一人前の大人の男」になりたい、自分も認めてほしい、と必死なんだろうけど、その「カッコいい」の中に、テリーも入ってるんじゃねーのかと思ったりして。
いつもテリーに接近しなきゃならない場面ではビビりまくっているライナスですが、テリーを頭脳明晰で大富豪の超大物と認めてくれてるのは、もはやもしかしてライナスだけなんじゃあ……。
ラストで、テリーがTVで善人面でチャリティーについて語るのを見て、素直に感動しているらしいライナスがおかしい。
12でも「障害者のおじいさんから物を盗むなんて倫理的に良くない!」とか熱弁ふるっていたし、ライナスはやっぱりいいところのお坊ちゃん(って泥棒両親なのだけど)というか、性格が素直で良いな。かわいいです。顔はジミー大西に見えることもあるんだけど(笑)

ジョージ・クルーニーはもともと若いころから老け顔だから、別に歳とっても変わらないし、今の路線のままでショーン・コネリーみたいにセクシーな爺さんになるんだろう。私は彼の出たロドリゲス&タランティーノのゾンビ映画(本当は吸血鬼映画なんだけど、私の基準ではどう見てもゾンビ映画です)『フロム・ダスク・ティル・ドーン』がとても好きだったのですが、あの頃ですでに50歳くらいだと思っていたよ。12でその老け顔をネタにされているジョージですが、いいんじゃないでしょーか、欧米的セクシーさが(笑)
前作のブラピ坊主頭はいかん!と喚いていたヒスイですが、13のブラピはまあまあ。ロン毛メガネな変装シーンもあるので、結構ブラピファンにはおいしいんじゃないかなあ。私はもう坊主でさえなければなんでもいいが。
変装といえば今回はまた変装シーンが多く、ジョージの変なつけヒゲシーンもいい感じですが、マットのつけ鼻はどうなの(笑)どうなの、って思わせるのが目的なのはわかっていても、出てくるたび笑っちゃうよー。

んで、前回のお笑い敵キャラ、ナイト・フォックスことフランソワ・トゥルアーさんも登場しますが、これは前作を観ていない人には「あの人は誰?」って、まったく理解できない展開じゃないか?そうか、もうそんな説明はどうでもいいんだね、ソダーバーグ監督。
相変わらずおバカで派手で、結果的にどうでもいいキャラをやっているナイト・フォックス。前作でオーシャンズに敗れたあと、テリーのホテルで庭師に化けてましたが、テリーとトゥルアーが組むって、気障バカコンビ以外の何物でもない気がするんだけど、フランス人貴族とアメリカの金持ちって、ぜったい仲悪そう。お互い心の底で馬鹿にし合ってるっていうか。まあ二人とも「オーシャンに一泡ふかせたい」っていう趣味だけが一致している感じ?

モロイ兄弟が、ますますとんでもないアホ兄弟になっていていいなー。今回一番笑ったシーンはメキシコの革命火炎瓶だった。

ちなみに今回は、テスもイザベルも恋人陣は、登場すらせず。冒頭で「テスとイザベルは来ないの?」「関係ない」と、ばっさり切り捨てられてて、そ、そんなあー「女性キャラは空気」っていう都合のいい腐女子パロみたいな……。ダニーもラスティも彼女と喧嘩しただの、わかってくれないだの愚痴ばっかこぼしているので、大丈夫かねこのホモたちは。ま、いっか。

映画としては、最後まで11の焼き直しみたいな展開なのですが、もうオーシャンズが勝つのは目に見えているってところで、11みたいなスリリングさはない。それは続編としては仕方ないし、むしろ、その条件で作ったにしては、かなり面白い出来になっていたと思う。やっぱ水戸黄門的な見せ方で開き直った、そこが良かったんじゃないかね。
これからもし続きが出たとして、もう何作作っても『オーシャンズ』は、映画的に目新しいことはなく、ストーリーもあんまり変わらないだろうと思ってしまうんだけど、続きがあるなら、私は楽しみに観ちゃうだろう。続きはなしで、これが最後でも、それもいい。
最後に別れるときの、ライナスがダニーとラスに、ダニーがラスティに繰り返して言う、そのセリフがいいんです。
「See you when I see you!(会えたら、またな)」

私にとっても、『オーシャンズ』はそんな感じ。楽しく軽く。会えたら、またね!
|| 映画・ドラマ | 22:29 | comments (0) | trackbacks (0) ||









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