■ヒスイブログについて
■hisuiがよく読むブログ
■hisuiのおすすめサイト
ラルクなブログ同盟[L'Ablog]
■萩尾望都なブログリンク
■OTHERS




<< とりあえず | main | フェアリーテイル >>
小説版 シ○の復讐
久々にものすごいJUNE小説読んじゃった。hisui的今年の、いやここ五年の最大萌え小説ですよ。

作品オススメ度:★★★★☆ ボルケイノ度:★★★★★

わざとらしくタイトルを伏せ字にしてみましたが。まあ誰でもわかるだろうし。
映画ブログにあまりにも萌え萌え感想を書くのはどうかと思われるので、ここに持ってきて一応誤魔化してみたり。真面目なファンが世界中にいるこの作品についてあれこれ書くのは私としてもかなり勇気がいることですが……だってあんまりにもあんまりな内容だったんだもの(笑)
と、言いつつもping打たないでおきますが、それでもうっかり迷いこんじゃった腐耐性のない真面目な映画ファンの方、及び毎度のことですがネタバレ全開の上に今回は引用バリバリですので、ネタバレ読みたくない方は、以下お気を付け下さい。
映画もアレでしたが、この小説は……ううーん、もうなんだか嬉しいのか悲しいのか自分でも混乱のあまり笑いがこみ上げる。
小説版1−2も相当に萌えではあったんですが、3は萌えパラダイスですな。
先に読んだ友達に「どうだった?」と聞いたら「とてもホモくさかった」とミもフタもない答えが返ってきましたが、その通りだった。

いい話でした。JUNEでした。エピ3映画のほうはシリーズ最終話だし、二時間に詰め込まれているので、全編通して観ているファンじゃないとわからない部分も多いかと思うんですが、これは一作だけ読んでも、翻訳物にしては小説としてかなり読みやすく書かれていて、何より萌え心も存分に満たされるので(笑)本当におすすめ。
映画より描写が細かいので、昔のシリーズを知らない人でもわかりやすいと思います。

まあ一言で言ってしまうと、十数年生死を共に闘ってきた師弟が敵味方に引き裂かれるお話なんですが。
このシリーズに興味がない人でも、JUNEっ子で、★矢とか、ガン○ム属性ある人は、この本だけは読んでおいたほうがいいよ。要するに「男同士の熱い戦い」ってやつに弱い人はね。
私は、どっちかと言えばメロメロんで甘ったれたカワイコちゃんやおいーが好きな人なので(だからこのシリーズなら本来は旧作贔屓)、実はあまりそっち系属性強くないはずなんだけどな(笑)
男同士は戦ってこそなんぼだわ!生島治郎か高村薫じゃないと萌えないわよ!てなやおらーの方などには最適だと思う。

ちなみにこのシリーズの世界の騎士たち、「ジェダイ」というのは、異性と関係を持っちゃいかんというオイシイ修行僧のような戒律を持つ人々ですが、マザコンな主人公アナキンはそれを破って年上の女性と恋に落ちます。なんだけど、いかんせんジェダイなので、敵に自分の恋人であるパドメと、師匠オビ=ワンとどっちを取るのか?と迫られて、真剣に悩んだりします。しっかりしろ青少年(笑)

"アナキン、わたしにかまわず行ってくれ"
「あなたを残して行くなんてとんでもない」
バズ・ドロイドのノコギリから、噴水のように火花があがる。
"アナキン、任務を忘れるな!敵の旗艦に行け!議長を救出しろ!"
「あなたと一緒に、です」
アナキンは食いしばった歯のあいだから答えた。
「アナキン」
オビ=ワンがやさしい声で呼び、腕に手を置いた。
「わたしが一緒に戦いたいと思うジェダイは、男は、きみだけだ」
オビ=ワンの目には、彼がめったに見せない深い愛情が浮かんでいる。アナキンの胸にもフォースの約束から来るような、純粋な愛がこみあげてきた。
「ぼくも……同じです、マスター」

前半はこんな感じで、もうイヤっちゅーほどお腹いっぱい仲の良い師匠と弟子の描写ばかり続きます。フォースで繋がっている二人は一つ!と本気で思っていますこの人たち。
アナキンはちょっと生意気な弟子で意地悪キャラなので、基本スタンスは常に十六歳も年上の真面目な師匠をからかってばかりいますが、戦闘が危険な場面になればなるほど↑みたいな「マスター大好き」をいきなり素直にぶちまけて見せるので、オビはいつも苦笑しながら照れてしまいます。アナキン超ツンデレです。

おっかしいのがさあ、この二人、人気者のジェダイの中でも「二人一組のヒーロー」として常にその活躍を報道されているので、銀河ネットワークのテレビ特番とか組まれてて、銀河系中にファンがいっぱいいるという設定なのですよ。
絶対この世界にも私みたいな腐ったファンがいて、共和国首都コルサントの臨海にあるギャラクシービッグサイトで毎年開かれる銀河コミケには「ジャンル・ジェダイ」があるんですよ。中でもこの二人は一番人気カプなのに違いない。

ま、それで皆さんご存じのようにアニーは将来のダース・ヴェイダーなので、やさしい理解者なお父さんヅラをした悪の皇帝パルパティーンおじさんにたぶらかされ、「どこでもいっしょ」だった兄貴オビ=ワンと引き離された任務の間に罠にかけられ、師匠を裏切る羽目になるわけです。
このダークサイドに行くまでに悩んでる間のアニーがまたずっと「オビ=ワンがここにいてくれたら!」ばかり考えているのでたまらんとです。

そんで裏切られたオビのほうはというと。
彼はここで死ぬ確率が高い。オビ=ワンはそれに気づいたが、やはり驚きも悲しみも感じなかった。
死の予感は、ほんの少しの後悔と、かなりのとまどいをもたらした。このときまで、これといった理由もなく、彼は常に―――
自分が死ぬときには、アナキンも一緒だと思っていたのだ。
自分の親友だった若者に反撃しながら、ふいに思いがけない深い真実に胸を打たれた。
この若者は、人殺し、裏切り者、堕ちたジェダイ、シス卿―――オビ=ワンが一生をささげて破壊しようとしてきたもののすべてだ。だが、それでもいま、ここで自分の心にある真実を見つめれば……。
オビ=ワンはまだ彼を愛していた。
まあこんな感じです。オビ=ワンはクソ真面目な人なので、真剣です。余計おかしいです。
いやこんなこと言いつつ、私も読みながら泣いてるんですが。

そしてアナキンを落とすために13年間もしつこく頑張ってきたパルパティーンこと若い弟子だいちゅきな皇帝はついに、ムスタファーの戦いでオビに捨てられた傷心のアニー、四肢切断されてハンサムな顔も全身も溶岩でドロドロに焼けただれたアニー君を手に入れます。それをお持ち帰りして自分好みのダース・ヴェイダー姿(黒トカゲ)にカスタマイズ。「影」は皇帝です↓
だが、影にとっては―――
これはすばらしい”作品”だった。
シスの偉大な宝を守り、誇示するためにつくられた、美しい宝石箱だ。
見るからに恐ろしい。
うっとりするほどの出来ばえ。
完璧な仕上がりだ。
手術台がゆっくり回転して、垂直に立つ。影は身を乗り出した。
「ヴェイダー卿?ヴェイダー卿、わたしの声が聞こえるか?」
おっさん、うっとりしてます。もう完全に宇宙のフィギュアオタクと化しています。(映画の皇帝役のマクダーミド氏は実にこの「うっとり」演技が上手い。気持ち悪いほど)
彼はこの後20年あまり、自らの作品ヴェイダー卿のアニーを愛でて過ごしたあげく、どうせならアニーの息子であるルークちゃんも欲しいなーと欲をかいて、この「すばらしい作品」の手にかかり殺されてしまうわけですが。

シリーズはなにせ長い長い物語なので、オビとアニーは「EP4」で20年後に運命の再会を果たしまた戦うことになります。そのときには二人とももうヨボヨボの爺さん同士なのですが、3を観たあとに4を見返したhisuiはひどく泣けた。

まあ真面目に言うと、シリーズ1-3は、母想いの優しい一人の少年が、愛する者との死別によって、歪んで壊れていくさま、ダークサイドの殺人マシーンとなっていく過程を描いた物語であるので、これは私の中ではJUNEに通ずるわけです。
アニーはほんと、マザコンで我が儘で傲慢で自意識過剰で、オビにもパドメにも自分だけを受け入れて許容して完全に愛してくれとダダをこねる困ったちゃんで、泣くし喚くしすぐブチキレてDVかますし、才能とルックス以外、本当にどーっしようもない奴なんですけど、全身棘だらけで愛に飢えてのたうちまわる心こそが、JUNEの真髄ですから。
数十年後に、同じように愛する者を失いつつも周囲に恵まれ真っ直ぐに育った息子によって彼はやっと救われ(初めて自分から愛することを知り)、フォースと同化して息を引き取ることになる。それまでの彼は長い間宇宙の闇の中、ひとりぼっちなのだ。
ダース・ヴェイダーが悪役なのにもかかわらず、世界中の子供に熱烈な支持を受けたのは、やはりこのアニーの孤独な魂があったからこそじゃないかな。
(まあ4-6公開された20数年前当時までは、そこまでわかってないんだけどさあ/笑)

小説のラスト、オビに去られ、パドメの死を知り、パルパティーンのもとで絶望のままダークサイドに完全に同化していくアニーの独白が悲しい。
残っているのは、この影だけだ。
その影は彼を理解してくれる。許してくれる。抱きしめてくれる―――
そして反応路の心臓の中で自分の炎に焼かれる。
これがアナキン・スカイウォーカーだ。
永遠に……。

私にとっては、とてもせつない物語です。
|| 映画・ドラマ | 18:28 | comments (0) | trackbacks (0) ||









http://hisui.x0.com/hb/sb.cgi/57