2006.03.12 Sunday
ぼくの地球を守って
ボクを包む月の光―「ぼく地球」次世代編 (1)
あのぼく地球(たま)こと『ぼくの地球を守って』の続編。ありすと輪の子供が主人公なんだって。わーこんなもの出てるんですね。
もうずっと雑誌は買ってないので情報に疎くて、日渡早紀がこんなの描いているなんて知らなかったんだけど、これは買っておこうっと。
前に少女マンガバトンで答えた中には入れなかったけども、たぶん私の世代の少女マンガオタクにかなり人気があったというか、80年代〜90年代にかけて一種独特のブーム(笑)を巻き起こしたのはこの「ぼく地球」じゃないかなあ。
あのぼく地球(たま)こと『ぼくの地球を守って』の続編。ありすと輪の子供が主人公なんだって。わーこんなもの出てるんですね。
もうずっと雑誌は買ってないので情報に疎くて、日渡早紀がこんなの描いているなんて知らなかったんだけど、これは買っておこうっと。
前に少女マンガバトンで答えた中には入れなかったけども、たぶん私の世代の少女マンガオタクにかなり人気があったというか、80年代〜90年代にかけて一種独特のブーム(笑)を巻き起こしたのはこの「ぼく地球」じゃないかなあ。
ぼくの地球を守って作品オススメ度:★★★☆☆ ボルケイノ度:★★☆☆☆
東京に引っ越してきたばかりの主人公、女子高生のありすが見る不思議な異世界の夢。その中で彼女はどこかの惑星の科学者であり巫女で、月に派遣された地球調査員なわけです。そして月の基地では彼女の仕事仲間たちが七人。
で、彼女と同じ世界の夢を見るという高校生たち六人と一人の小学生が集まり、その夢の世界を検証していくうちに、それが実際に彼女たちの前世であったことがわかってきて……という、いわゆる「前世もの」なのですが。
SF設定ではあるけど、現代日本の高校生が主人公なので、当時の読者にとって身近で入り込みやすかったんだと思います。花とゆめで連載されていたのですが、花ゆめやLaLaで依然24年組の人気作が連載されているころだったにもかかわらず、まだまだ新人のほうに入る日渡早紀のこの作品の注目度はなかなか高かった。そしてちょっと特殊だった。
どう特殊かとゆーと、作品自体の人気はおいといて、読者の間で巻き起こった前世ブームの異様な盛り上がり。
つまり、「自分も前世の夢を見る。ありすたちの仲間に違いない」「私にも前世を共有した仲間がいるはず」と本気で勘違いしちゃう中高生の読者がいっぱい発生したんです(笑)
このマンガの中で主人公たちが、オカルト雑誌の投稿欄を使って「こちら木蓮・玉蘭・槐。繻子蘭、柊、紫苑、秋海棠(これらは前世の名前ね)、心当たりがある方連絡求む」みたいな告知で前世の仲間探しをするという設定なんですけど、これを本気で信じ込んで「自分の前世仲間探し」をする十代の子供たちが大勢出て来ちゃったという……そういうトンデモな流行を作ってしまった。
おかげでこのマンガはなんだか、わりと私の周りのマンガ好きの間でも、作品の面白さよりまず「イタイ子が好きなマンガ」みたいな扱いされてた。
まあ流行作品って多かれ少なかれそういう評価されがちだとは思うのですが、これはモノが「前世」だけに、確かに実際ちょっとイっちゃってるファンも多く(作者ご本人もかなり困ってたみたいだし)、私もこれにかぶれて危なくなっていたクラスメートがいたせいで、ちょっと当時は引き気味ではありました。
つーかあれですね、ヴィジュアル系ファンがイタイ=ヴィジュバンドってイタイ、と思われるのと同じようなもんで(笑)、作品自体が値引きされて見られちゃうとこはあったと思う。(おお、そういえばこの話の中の「前世の名前」ムーンネームは、まるでヴィジュっ子のライブネームのようじゃ)
しかし私はそういう「現象」を引き起こすものって好きです。そういう作品って強い魅力があるのは確かだしね。
私はガキのころから今まで「前世」などという胡散臭ぇものを信じる気にはまったくなれないんだけど、こういう「物語」は大好き。
実際マンガとしてはとても面白い。前世に憧れて現実逃避する話とかじゃーないですし。前世にも現世にもいろいろな人間模様があり、決してそこは理想世界でもなく、むしろ「今生きている現実」をテーマにしていると思う。
キャラクターがそれぞれ現世と前世二つの生き方を見せることになるので、好感度高そうなキャラクターが、結構前世で嫌なやつにも見えたり、逆もあったり。
どのキャラクターもどこかしら醜い部分があり、どこかしら優しい部分、魅力的な部分がある。
絵がわりと軽いというか、当時ありがちだったアニメ同人絵なので(正直あまり上手い絵じゃないと思う)、一見そんなにストーリーが深そうな作家に見えないんだけども、実はとてもきちんとキャラ心理を掘り下げて描ける人だなあと。
ラストがちょっとそれまでの引っ張り具合に比べてあっけなく「いい話」になってしまった気がして私はちょっと物足りなかったのですが、後半に至るまでの異世界と現実、二つの世界をリンクさせていく過程はとても絶妙です。
文庫で全12巻の長編です。好き嫌いは別れる作品かもしれませんが、なんにせよ興味深い話ではあると思うので、まだ読んだことない方は機会があったらぜひ一度。
続編読んでみたらまた感想でも書きます。続編って賛否両論みたいですけど。



